ちょっといい話

iihanashi
あなたも心をホンワカさせてみませんか?
この話は、「やるときはやります倶楽部」の日記をもとに再構成しました。

 第1話 

それは、1通のメールがきっかけでした。
私のことを大島食品さんの社員だと勘違いした(よくあるんです)Aさんから次のようなメールをいただきました。
‥‥うちの小学一年生の息子は乳製品の食物アレルギーがありました。成長と共に症状も改善され、お蔭様で皆と同じ給食を頂ける身体になって参ったのですが、学校のご配慮により、牛乳や生クリームを使ったもののが給食に出る時には代わりになる食品を出してくださいます。  ある日。飛ぶように自宅に舞い戻った息子、かばんの中から大事そうにお菓子の空き袋を取り出し、開口一番、「あ~今日のおやつ、おいしかった~」その袋は紫いもチップスのもの。買ってくれ、とせがまれはしたものの、どこに売っているのやら皆目見当もつかず、「また見つけたら買ってあげよう」とお茶を濁していたのですが、それから数ヶ月がたち、言わなくなったな~・・・と思っていましたら、昨日、「今年はサンタさんに紫いもチップスをたのもう・・・」とつぶやいているではありませんか。 まずい・・・・。
そこで、息子が学校に行っている間に、(私がサンタの代理と知られてはまずいので)真剣に調査をしまして、このホームページを発見したわけであります・・。
 紫いもチップス(色々あるようですが出来れば貴社の製品)を手に入れたいのですが、どこでどのように手に入れたらよろしいでしょうか。是非、お教え頂きたく、どうぞよろしくお願い致します。

私は、最初にも書きましたが、時々、ミルメークの製造元の大島食品さんの社員と間違えられます、(^^;) 今までも、注文や質問のメールをいただいたことは何度もあり、その度に大島食品さんにメールを転送していました。(ありゃりゃ、また間違えられてしまったなー)と思った私でしたが、今回のメールの内容は、激しく私の心に訴えかけるものがありました。

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これがその「紫いもチップス」なんですが、この商品は大島食品さんの現在のイチオシ商品です。
この「紫いもチップス」をサンタさんに頼もうとしている子供がいる‥‥、なんと心温まる話でしょう。クリスマスプレゼントの話は教室でもすることはあるのですが、子供たちの多くは「ゲーム」です。そりゃあ、こういう時代ですから、プレステ本体だとかゲームボーイだとかゲームソフトをほしがる子供たちの気持ちは分からないではありませんが、その中に

「サンタさん、むらさきいもチップスをぼくにください」

とお願いしている少年がいる‥‥。当然のことながら、私は、それを見過ごすわけには行きませんでした。


 第2話 

そりゃあ、こういう時代ですから、プレステ本体だとかゲームボーイだとかゲームソフトをほしがる子供たちの気持ちは分からないではありませんが、その中に
「サンタさん、むらさきいもチップスをぼくにください」
とお願いしている少年がいる‥‥。当然のことながら、私は、それを見過ごすわけには行きませんでした。

(微力でも力にならねば)

と思った私は、大島食品さんにいつものようにメールを転送して事情を説明し、協力を要請しようと考えました。

しかし、その時、ふと私は思ったのです。

(依頼人のAさんに直接大島食品さんに電話をしてもらった方がいいのではないだろうか。サンタさんの話を大島食品さんに直に説明してもらった方が大島食品さんにとってもいいのではないかなー。 でも、ひょっとしてAさんが冷たくあしらわれてしまったら気の毒だしな。
やっぱり、事前に連絡しておいた方がいいかな‥‥。
いいや、あの大島食品さんなら、こういう話には誠実に対応してくれるはずだ。余計な心配はせずに、直接連絡を取ってもらおう)


結局、私は、Aさんには大島食品さんの連絡先と「サンタの話をしてください」と書いたメールを送りました。それが日曜日のことです。

返信は火曜日にありました。Aさんから「その後」と題したメールが到着です。
早速、大島食品さんに連絡をとらせていただいたところ、快く送っていただけることになりました。箱も、中身が子供にはわからない無地の段ボールということで、ありがたいばかりです。 昨晩、サンタさんに手紙を書いていた子供たち。息子は「紫いもチップス20個と輪っかの手品セット」と書いていたようなので、心の中で ふふ・・・と笑いました。

大島食品さん、このサンタ大作戦に乗っていただきありがとうございました。「無地のダンボール」という細かい配慮もしていただき感謝です、m(__)m 今まで応援させていただいた自分は間違っていなかったのだ、と思った私です、(^^)/

ということで、あとはクリスマスを待つだけの状態になったようです。私も、すっかり忘れかけていたクリスマス前のドキドキ感を思い出し、やさしい表情になれました。

紫いもチップス20個と輪っかの手品セット」ですか‥‥、かわいいなー。
おじさんが送ってあげるよ、と言いたくなりますねぇ。

私も、心の中で ふふ・・・と笑いました。

 第3話 

クリスマスも終了しました。世の中のサンタのみなさん、本当にお疲れ様でした。 私は、すでにサンタクロースを引退しておりますので、クリスマスイブも全く普通の日と同じような生活を送っておきました。

でも、心の片隅でちょっと気になっていたことがありました。

そうです。例のあの「紫いもチップス」の男の子はどんな朝を迎えるのかなー、ということでした。

この日記を読んでくださっているみなさんも、きっと気になっていたと思います。Aさんにいただいた2通のメールを紹介しますからね。みんなでほっとしましょう。心がほんわかしますよ、(^^)
 
■ 前夜 ■

ただいま午後11時半、子供達は順調に眠っています。 準備万端、あとは置くだけなのですが、妙に緊張しているのが笑えます。うっかり置き忘れて寝ちゃったらどうしよう!!と気が張り詰めています。(うっかり、が多い歳になったので・・)
そんなに心配なら今置いちゃえばいいのですが、サンタさんはそんなに早くは来ない・・・気がして、置けません。
「サンタさんに一回でいいから会ってみたいね。」
「来た時、たまたま起きてたら??」
「車に乗ってたら車に届くかな?」
・・・実験して見る?と聞くと、いくらサンタさんでも困るよ、と子供。
「一人で配るのかな」
・・・いやいや、サンタは世界中にたくさんいるんだよ、と父。
「じゃあ、滋賀県にひとりかな。」
「G町に一人かも。」
「あ~・・サンタさんの謎が知りたいな~・・・」
「大人になればわかるんだよね。」
「いつまで来てくれるのかな・・。」
寝る前に姉弟で交わされていた会話です。
「頼んだものがちゃんともらえるか」なんて、みじんも心配していないようです。
・・・毎年、サンタは苦労しているのです。 それでは、続きは明日、お知らせいたしますね。
・・・おやすみなさい。
■ その日 ■

毎年、12月25日の朝は夜も明けぬうちから枕もとをごそごそさわっては 「もう起きてもいい??プレゼント見ていい??」
と、じっとしていられない様子の子供たち。
今年もまた・・・と、そんな様子を思い描いていたところに、思いがけないハプニングが起こりました。
サンタさんが来た2時過ぎ頃。息子がうなされて泣きました。
珍しいことでした。
そして明け方。
「耳が痛い」と大泣きする息子。風邪から来た「急性中耳炎」でした。
もう、枕もとのプレゼントどころではない・・という痛がり方に一瞬「楽しいレポート」ができない申し訳無さが心をよぎりました。
でも、そんなことをいっている場合ではない、と息子を抱きかかえて下の部屋(寝ているのは2階です)に降りようとすると、息子はわんわん泣きながら、プレゼントに手を伸ばしました。
・・・暖かくした居間で泣きはらした顔で包みをあけた息子、紫いもチップス6gの小袋が40個入ったもの2袋、取り出して
「わあっ、おまけだ!!20個しか頼んでないのに、80個もくれた!!同じ袋だ!!これ、これだよっ!!」
と、痛いことも忘れて喜びました。
早速、一つ開けて、にこにこしながら食べました。
そして、大事な紫いもチップスを一袋づつ、父と母と姉に配りました。
それから、
「サンタさんにお礼の手紙、書いてもいい??こんなにいっぱいおまけをくれたもん!!」
と、サンタさんが聞いたらうれし泣きしてしまいそうな、かわいい言葉をいいました。
6g入りの小さな袋ですので、次々と開けて「きれいな色でしょう??おいしいでしょう??」と自慢??しながら食べる息子。その様子、大島食品さんにお伝えしたいです。
そして、食べ終わった後の袋はそろえて大事に残してありました。
・・・しかし、ほどなく中耳炎の痛みは増し、(というか、一瞬、わすれていたのですね。)、再び、大泣き始める息子。
とりあえず鎮痛剤を飲ませ、耳鼻科の診察開始時間まで親子で耐えました。(泣きつづけるのは珍しく、親としてはつらいものです)
たいした事もなく、痛みがなくなれば嘘のように元気です。 紫いもを食べ食べ、輪っかの手品の練習をしています・・・。
ほっとしてどっと疲れているサンタですが、例年以上に大きな大きなプレゼント(びっくりプレゼントでしたが)を もらった気持ちです。
心配していた姉のほうも、「鳥羽水族館」から取り寄せたシール帳とおまけの絵本に大満足の様子です。
いつまでサンタをやらせてもらえるかわかりませんが、できるだけ長く、サンタでありつづけたいと願っています。
Aさん、よかったですね。私も自分のことのようにうれしいです、(^^)/

そして…、再びAさんからメールをいただきました。
日記、見せていただきました。 自分の出した?報告書?なのにやっぱり、あのように掲示されると、他人の話みたいで、面白くて?何度も読みました。おかしいですね。
息子は昨日一日、「食べていい??食べていい?」を連発。 あっっっ・・というまに40袋(友達と家族にわけた5袋を含む)は食べ尽くされてしまいました。・・・まったく・・・
お蔭様で、耳も治まっています・・。
しかし、小袋の裏に住所と電話番号を発見した息子。「ここに電話して見れば!!?」と早くも追加注文を促しています。
今度は堂々と、そして、今度はもう一つ大きいサイズの小袋のものを注文しようと思います。
でも残り40袋、大事に大事に食べてもらえるよう、追加注文の話はまだ内緒です。
大島食品さんには、いつまでもいつまでも、あのような、よい品を作りつづけていただきたいと思っています。紫いもチップス、本当に、おいしかったですよ。
また、nobitaさんのサイトに遊びに行きますね。
ありがとうございました。楽しいクリスマスでした。

Aさん、こちらこそありがとうございました。いいお話に参加することができて私もうれしかったです。今年のクリスマスが思いがけず充実したものになりました。

「紫いもチップス」がサンタさんへのお願いの対象になるなんて、大島食品のみなさんは思ってもみなかったと思いますが(ちょっと失礼かもしれませんが、でも、そういう予想をした人は多分いなかったでしょう)、この話を読んで「よーし、またがんばるぞー!」と思っていただけたことと思います。大島食品のみなさん、これからもがんばってよい製品を作り続けてくださいね。

■このお話は、ミルメークとは直接関係のない話でしたが、ぜひ記録しておきたいと思い、ここにこうして残すことにしました。

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