ミルメークをたずねて


nobita

ルメークをたずねて

 ミルメークと私 
私は、小学校の教員です。当然、給食を毎日食べています。

給食も、私が子どもの頃に食べたものに比べると、ずいぶんおいしくなりました。 
クラスの子どもたちに「給食とお母さんの作ったものとどっちがおいしい?」というちょっと意地悪な質問をすると、全体の3分の2以上の子どもたちが「給食!」と答えます。 
しかし、これは、決してお母さんの料理の腕前が最近では鈍ってきたということではなく、(^_^;)、それぐらい学校給食の水準が高くなってきたということです。私は、教員として社会に出る時に、(給食はちょっといやだな)と内心思っていたのですが、実際に食べてみた時に(あれぇ、こんなにおいしかったかなあ)と正直言って驚きました。時代は変わっているのです。 
さて、時代は確かに変わっているのですが、相変わらず給食の人気メニューとして君臨しているものがいくつかあります。カレーライスがその第1位でありますが、「ミルメーク」も人気メニューの一つとして忘れることができません。 
私は、世代的には、ほぼミルメーク登場と一致しているのですが、教師として再び学校に戻り、給食ミルメークと再会した時には、嬉しくて手が震えました。 
ただ、残念なことに、どうも、最近の若い人たちは、私たちほどミルメークに対する思い入れはないようです。まあ、それは最近の物余り現象というか、なんでも簡単に手に入ってしまう世の中では仕方がないことなのでしょうが、銭湯にいったあとにコーヒー牛乳が飲みたくて飲みたくて、でも(それは1週間に1度のぜいたくなのだよ)と自分に言い聞かせていたような大学時代を過ごしてきた私にとっては、牛乳をまぜるだけであっという間にコーヒー牛乳に変身させてしまうミルメークの存在はまさにミラクルでありました。 
ところで、私は「やるときはやります倶楽部」というwebページを別に持っています。(現在はそのサイトはありません)そこの「nobitaの日記」のコーナーに何回か「ミルメーク」のことを書いたところ、思った以上に反響がありました。 
初めに書いたように、私は現職の小学校教員ですから、ミルメークの新製品をリアルタイムで体験することが可能です。しかも、私は愛知県在住ですから、ミルメークの製造元大島食品工業株式会社(本社名古屋市)にもその気になれば行くことができるというアドバンテージを持っています。総合的に考えると、私がミルメークに関するページを立ち上げる意味は十分にあるということになります。(^_^;)

ある日、神様が耳元でささやきました。「nobitaよ、お前がミルメークのことをまとめたページをつくるのだよ」
私は、すっかりその気になって、大島食品工業株式会社に取材を敢行することにしたのでした。



 大島食品工業株式会社をたずねる 

使命感に燃えた私は、大島食品工業株式会社を直接訪問することにしました。
しかも、アポなしです。 
更には、私一人だけの単独取材です。普通に考えれば明らかにアヤシイオヤジです。 
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悩んだ私は、取りあえず名刺を作っておこうと考えました。私たち教員は、普通の会社員のように名刺を持つというようなことはまずありません。校長や教頭、あるいは中学校の生徒指導主任や進路指導主任などは名刺が必要な場面があるかもしれませんが、私のような一般教員が名刺を持つというような場面はまず考えられません。(家庭訪問で名刺を置いてくるというような話も聞いたことがありません) 
しかし、こういったアポなし取材では「名刺」は必要不可欠であろうとその時の私は本能的に考え、そして、上のような名刺を約1時間で完成させました。こういう時、本当にパソコンは役に立ちます。 
いかがでしょうか。この名刺はアヤシイでしょうか。「やっぱりアヤシイ」と言えなくもないですが、まあ、とにかく、その時の私は(これでよし)とし、車を走らせ大島食品工業に向かいました。


 大島食品工業株式会社に到着 
Untitled本社工場は、とても分かり難い場所にありました。(そんなに大きな工場ではないよなあ、きっと)と予想してはいたものの、発見した本社工場は、私の予想より更に小さな工場でした。

(あれ?今日はもしかしたらお休みかな) 
と思うぐらい静かでした。まあ、それでもせっかくここまで来たんだからと、私は、勇気を出して事務所らしい入り口のドアを開けました。 
「あのう、すみません。私、ヨシダというものですが、internetにホームページを持っています。それで、今回、そのページでミルメークの特集を組みたいと思い、取材におじゃましました」 
私は、そう言い、準備してあった例の名刺を恐る恐る差し出しました。すると、そこにいたオジサンは、しばらくその名刺をながめた後「ええ、いいですよ。そこにおかけください」と私に言った後、ソファに座った私に一枚の名刺を差し出しました。 
Untitled驚きました。そうです。それは「ミルメークを究める」のトップページに光り輝いている大島食品工業株式会社会長の名刺だったのです。つまり、そのオジサンは、会長さんでした。 
「か、かいちょうさんですか。これはこれは失礼をしました」 
焦って口が上手く回らなくなった私は、それでも何とかここまでの経緯を説明し、 
「ミルメークについての取材をさせてほしい、ページで取り上げさせていただくが決して迷惑はかけない」 
と再度お願いをしました。 
「いいですよ、何でも聞いてください」 
会長さんは二つ返事で快諾してくださり、すぐに担当従業員に連絡をして、「ミルメーク/チューブ」と「ミルメーク/コーヒー」の見本をそろえてくださいました。 
Untitled
これが、その時のものです。ここで、話を20分ぐらい聞いているうちに、「もともと工場はここであったのが、今はもう少し大きくして守山区に移転している、そこでは息子さんが社長として活躍している、新製品の見本はそこに行かないとない」ということが分かったので、私はお礼を言い、守山工場へと向かいました。 
この時、会長さんは、「ミルメーク/チューブ」を10本お土産としてくださいました。会長さん、ありがとうございました。大パック(40こ入り)も欲しかったのですが、それは自分で買うことにします。(^_^;)


 守山工場に到着 
Untitled守山工場は、本社工場より一回り大きな工場でした。といっても「町工場」という雰囲気が残っていて嬉しかったです。やはり、ミルメークには、大きな近代的な工場は似合いません。 
ここで、受付の人に例の名刺(作っておいてよかったぁ、と思いました。名刺の威力って大きいんですね)を渡すと、しばらくしてから社長さんが現れました。どうも会長さんから電話が入っていたようで、話はとんとんびょうしに進み、いろんな話を聞かせていただくことができました。 
社長さんは、実に親切に見本を見せてくださったり、パンフレットをそろえてくださったりしました。私のような、全く個人的なwebページの管理者にここまで時間を割いていただいて感謝しています。帰りには、「ミルメーク/コーヒー/減糖タイプ」と「ミルメーク/胡麻きなこ」をお土産としてくださいました。

というように、このページは大島食品工業株式会社の多大な協力の下に完成させることができました。ありがとうございました。 
ミルメークは、私たちにとって(私にとっては現在進行形でもありますが)遠い過去の大切な思い出と確実につながっている商品です。いつまでも無くなってほしくないし、反対に大きくなりすぎるのも困る品です。 
ミルメークを語るということは、つまりは、青春を語ることでもあります。大袈裟な表現かもしれませんが、このページを訪ねてくださったみなさんには、私のそういう気持ちは十分に理解していただけるものと確信しています。 
この国がいつまでもミルメークが似合う国であることを願っています。


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